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審議の庭-至高なる領主共識評議会記録 番号:B-CL-13097 議題:人類の集落に対する無害化処理について 出席者 CL-01「勇者」ア・ニマラージ・チュカブ・ハン CL-02「宝玉の少女」イ・ヘラリー・クアルカ CL-03「秘を紡ぐ者」イ・ケモネル・ハシャテム CL-05「苦泉の賜生者」ア・カスタヒバル・チャマホ CL-07「森に降り注ぐ毒雨」ア・コホシク・カムカバル CL-08 「花燭と矢羽根の司祭」イ・カコツィ・イキスマルワシャ CL-09「終末の叙事者」イ・クェクシ・ツボロン CL-11「曙光の鏡」イ・ラクラプフ・チュイブルク CL-12「泉の如く囁く者」イ・ロクラティコバラ・カラフン CL-13「砕骨者」ア・クプラヒク・カルフ 【記録開始】 CL-01:領主が揃ったので、審議を始める。 CL-02: 審議が始まる前に一つ聞きたいのだけれど、第4位はどこにいるの?私の記憶が正しければ、ア・アワハ・ク ムルカン・ク・レールはもう長い間審議に参加していないわね。ねえ、議長。あの欲まみれの老いぼれは、未だに崖の上の孤城にこもって、無駄な燃素化研究に没頭しているわけ ? それとも第6位や第10位のように、愚かさのあまり腐り、 滅びてしまったの? CL-01: 第4位は、研究が肝心な段階に入ったため、最近の審議には参加できないそうだ。 CL-11:フン、そうとは限らないだろう。あれは職務怠慢だ。 本当に研究熱心ならば、至高なる領主を辞めて、同じように技術に夢中な摂政の下で働くはずだ。 CL-01:口を慎んでくれ、第11位。彼の欠席は投票の進行に影響しない。
CL-07: 自らの領地で腐るだけだ、放っておけばいい。議長 、審議を始めてください。 CL-01:本題に入ろう。今回の審議は第5位によって提起された一反乱が起こる可能性を下げ、長期的な繁栄と安定、平和を実現するために、至高なる領主がそれぞれの管轄地において、一定規模を超えた人間の集落に対して無害化処理を行うものとする。合意となった場合、棄権した面々も合意に従う義務がある。それでは審議開始だ。第5位、始めてくれ。
CL-05: 同僚よ、きょうだいよ、尊き高なる領主たちよ、どうか聞いてくれ。知っての通り、ナタランティアを統べる十三の至高なる領主のうち、二名が人間の陰謀によって命を落とした。今回の要望を提起した理由は説明するまでもない く だろう。この事実をくれぐれも忘れないでほしい一異種族の人類は我々にとって、すでに脅威となっている。彼らの繁殖と拡張の規模は予想を遥かに上回っていた。それに今は燃素活用の術まで盗まれてしまった。燃素に対する理解はまだミツムシのように浅はかなものだが、彼らの狂安と野心は憎き外の世界からの略奪者にも劣らない。これ以上放っておけば、反乱の火種は広がってしまうことだろう。このア・カスタヒバル・チャマホ・ク・レール、エクプリニクの監督者はここで審議会に提案する一定期的に領地内の人類の集落に対して無害化処理を行い、余分な集落を焼却して人間の個体数を制御可能な範囲に維持することを。これには皆の協力が必要だ。さもなくば、狡猾で悪辣な人間は必ず、決められた滅亡の運命から逃れ、期待された効果が得られなくなるだろう。
CL-02:第6位と第10位が減びたのは、自身の弱さゆえよ。 龍従がまとめた報告書を読ませてもらったけれど、「恥」以外の言葉が思いつかないわー一第6位は戦いでちっぽけな人間に負け、首に矢を射かけられた。第10位なんて、さらに滑稽よ。人間が作った偽物の宝玉に騙され、それを私の物だと思い込んで、岩に埋められたのだから。彼らを殺めた人間に感謝すべきだわ。人との対決にすら負けるような輩は、至高なる領主の座にふさわしくないでしょう? CL-05: それは彼らの死とは無関係だ、宝玉の少女。 CL-02: 誤解しないで、第5位。君の提案に反対しているわけじゃないーーむしろその逆よ。私は賛成。ただ・・人類に寛容と容赦は不要だけれど、君の言葉が合理的だとも思わない 。もしいつか、人類が本当に我々の種族の脅威となったのなら、それは我々が弱くなって堕落したことの証明。征服者に膝を折るのは当たり前のことよ。彼らを滅ぼすためには他の道がなく、他の道を探すまでもない一強者が存続し、弱者が滅亡する。これこそがこの世の理。忘れてはいけないわ。 CL-03:棄権いたします。星象に定められた魂を持たぬ者の運命などに興味ありませんもの。好きにしてくださいな。
CL-09: 私も棄権しますわ。第5位一まさか暗闇に身を潜めるあの虫けらたち・・・同族で殺し合うあの劣等種が、急に一致団結して、粗末な鉄の剣を振り回しながら、天空の僭主でさえ揺るがすことのできないこの聖都に攻め入るとでも? 馬鹿げた意気地なしですのね。吐き気を催しますわ。反対の票を入れる気にもなれやしないったら。 CL-13:お前の存在とその傲慢な態度のほうが、吐き気を催すな、第9位。彼の素晴らしき提案に賛成しないと言うのなら、チチェンウトゥに引っ込んでいろ。あそこでなら、自分の領地が虫ケラの脅威に晒されることなどないと、好きなだけ自分を欺けるぞーーどれだけ愚かでも、骨に染みるほど寒いお前の棲み処まで穴を掘りたいやつはいないだろうしな。 CL-09:くっ、挑発しているんですの?卑しい爬虫類が!
CL-08: そうムキになることないだろう、第13位。チチェンウトゥの主の言うことは間違ってない。人類を完全に消滅させることができないのなら、このような極端な手段を取っても、逆効果になるだけさ。目標を達成できないどころか、彼らは戦うのをやめ、団結して外敵を排除するように動くかもしれない。第5位、もしそれがあんたの望みなら、我らが未来のために、あたしはそんな愚行には断固反対するよ。 CL-07:へえ、第8位は「我らが未来」とは何なのか教えてくれてるのかい?...忠告してやろう、花燭と矢根の司祭。この議題に関して、君に発言する資格はないんだ一君の人類に対する贔屓は、同族への義務を遥かに上回っている。今日に至っても、飼いならしたちっぽけな人間のために、領地内の龍の職人に長号を作らせた理由について、審議会に何の説明もしていないだろう。権力の濫用じゃないのか? CL-08: それは本題とは関係のないことよ、第7位。それに、すべては王の許可を得てしたこと。あたしはルールを破ったことなんてないし、弱者に対して説明する必要もない。
CL-12:ええ、説明する必要はありません。貴方の意図は完全に理解しています。第8位の言った通り一このような過激な手段は効率的とは言えません。人間が自ら集落の密度を調整するよう、誘導するべきです。一部の人間を選び、部族の権力を握るよう影でサポートすれば、彼らが同胞を裏切るように仕向けることは容易い。さらに、生まれつきの虚栄心を満たし、不安定な地位を固めるために、他の部族と戦わせれば、彼らは殺し合いで血を流しつくし、元々固くない結束も瓦解するでしょう。大事なリソースを使って、効率の低い計画を実行する必要など、どこにあると言うのです?
CL-11: 自惚れ屋な人間どもとそっくりな弱虫発言だな、第1 2位一自分の領地でこびへつらう畜生どもとばかり、長く付き合いすぎたか。我々のやり方を忘れてしまったのか? 虫と知恵比べはしても、狩ることはできないか? CL-12: 貴方の幼稚で無礼な侮辱に答えるつもりはありませんよ、お姉様。知性を失った落者・・・一生地べたを追うしかないトカゲの「キュー」という鳴き声でさえ、貴方の言葉より美しい。もちろん、お姉様はご自由に狩りに行っていただいて構いません。ただ、第6位と第10位のお兄様がたのように、馬鹿馬鹿しい愚かさと傲慢さに足をとられて、高貴とも言えない命を落とすことがないよう、祈っておりますよ。 CL-11: お前一 CL-01: 静粛に。審議に参加したすべての至高なる領主が発言を終えた。ただいまより投票を始める。
【結果】 賛成: CL-02. CL-05. CL-07, CL-11, CL-13 反対: CL-08, CL-12 棄権:CL-01、CL-03、CL-09 賛成5-反対2-棄権3。合意に至らなかった。 【記録終了】